大手家賃保証会社フォーシーズによる被害事例報告
大手家賃保証会社であるフォーシーズで被害に遇われた方からNWへ相談がありました。
ヒアリングした内容を報告します。
仕事が不定期で収入が安定せず、09年8月分の家賃(10万6千円)を支払えなくなってしまった。
09年8月25日にフォーシーズ社の社員が自宅にやってきた。
これまでも遅れた場合、電話での督促で、大体5~6回の着信が、一日に3~4回くらい続くことがあった。帰宅した際に、ドアの隙間に請求書を入れた封筒を挟んであったこともあり、家に来ていたことは分かったが、自宅で直接社員と対面したのはこの日が初めてだった。
ドアのインターフォンを30分以上鳴らされ続け、開けざるをえない状況だった。
社員は13時30~14時くらいに一人で家に来て、ドアをかばんではさんで閉められないようにしていたため、2~3時間は玄関先で応対を強いられた。外出の用事があり時間がなかったので、1度は「もういいです」とドアを閉めたが、再度しつこくインターフォンを鳴らされ続け、仕方なくドアをまた開けざるをえなかった。
その場で5万円を支払ったが、残額について執拗に支払予定を立てるように求められ、当初1日1万ずつ振り込むように求められたが、振込手数料が多くなるので断った。「残額を支払えないのであれば、『念書』と『解約届申請書』を書いてもらわないと無理だ」と言われ、早く帰ってほしいという一念で仕方なく、言われるがままに自筆で書類を書いた。
『念書』は、2回の分割で期日までに支払ができない場合、退室し物件の原契約解除に同意する旨のもの。『解約届申請書』は、期日付で解約を申請する旨のもので、それぞれの期日ごとに2枚を作成させられた。他に、契約解除の際に、荷物の処分をフォーシーズ社に委任する旨の『委任状』をとられた。
コピーをとらせるように要求したところ、社員は近くのコンビニまでついてきた。
他に相手から要求されたこととして、連帯保証人を作るように求められ、記入用紙を渡された。保証人がいないから保証会社と契約しているのにも関わらず、なぜ連帯保証人を要求されるのかよくわからない。
その後、8月28日に4.5万円を支払い、31日に電話で言われた違約金を含めた残額を振り込んだ。
支払いが終われば、書いたものはすべて返してもらう約束だったが、『念書』と『解約届申請書』は9月10日に郵送で返送され、『委任状』のみが返還されていない。どのように使われるのか、いまも不安に思っている。
作成を要求された『念書』と『解約届申請書』、『委任状』は以下のものになります。
『念書』で分割で支払期日を指定し、支払ができない場合のために、それぞれの期日付の『解約届申請書』を作成させています。威迫困惑による契約として、当然有効性も争われることになります。
画像と文面をUPします。

「念書」
私、○○は、以下の約束が守れぬ場合、本物件を即時退室致します。又、本物件の原契約解除にも同意します。
一、平成21年8月28日午後二時までにフォーシーズ連絡後金四万五千円以上を平成21年8月分立替賃料の一部として振込致します。
一、平成21年8月31日午後二時までにフォーシーズ連絡後残金を入金致します。

「解約届申請書」
私、○○は、平成21年8月28日付で本物件●●●●号室の解約を申請します。

「解約届申請書」
私、○○は、平成21年8月31日付で本物件●●●●号室の解約を申請します。

「委任状」
乙(賃借人)は甲(フォーシーズ)を代理人と定め下記賃貸契約の解約における残留荷物の処分(破棄)、それに関わる一切の事を甲に委任する。
保証会社からなる業界団体である賃貸保証制度協議会は「業務適性化に係る自主ルール」なるものを作成し、その中には、「契約者等の居宅又は勤務先その他の債務者等を訪問した場所において、契約者等から当該場所から退去すべき旨の意思を示されたにもかかわらず、当該場所から退去しないこと」という条項が設けられています。
今回の事例は、この条項に明確に違反するばかりか、さらには不退去罪といった刑法に違反する可能性もあります。
しかし、フォーシーズは上記の業界団体には加盟しておらず、業界団体が自主ルールをいくら作成したところで、加盟していない業者に対してはなんの規制にもなりません。
さらに、刑法に違反している可能性があるといっても、通報したところで警察がその場で規制に動くことはあまりないのが現状です。
現在、国交省では民間賃貸住宅部会で、家賃保証会社に対する規制が検討されています。
この事例にみるように、まさに規制がない取り立てが横行しているのであり、こういった被害をなくすためにも、業界団体の自主ルールではない、強制力をもった法規制が保証会社に対して必要なのではないでしょうか。
フォーシーズについてご相談、被害事例をお寄せ下さい。
泣き寝入りすることなく、力を合わせて不当な企業へ抗議の声を上げていきましょう。
sumainohinkon@gmail.com
ヒアリングした内容を報告します。
仕事が不定期で収入が安定せず、09年8月分の家賃(10万6千円)を支払えなくなってしまった。
09年8月25日にフォーシーズ社の社員が自宅にやってきた。
これまでも遅れた場合、電話での督促で、大体5~6回の着信が、一日に3~4回くらい続くことがあった。帰宅した際に、ドアの隙間に請求書を入れた封筒を挟んであったこともあり、家に来ていたことは分かったが、自宅で直接社員と対面したのはこの日が初めてだった。
ドアのインターフォンを30分以上鳴らされ続け、開けざるをえない状況だった。
社員は13時30~14時くらいに一人で家に来て、ドアをかばんではさんで閉められないようにしていたため、2~3時間は玄関先で応対を強いられた。外出の用事があり時間がなかったので、1度は「もういいです」とドアを閉めたが、再度しつこくインターフォンを鳴らされ続け、仕方なくドアをまた開けざるをえなかった。
その場で5万円を支払ったが、残額について執拗に支払予定を立てるように求められ、当初1日1万ずつ振り込むように求められたが、振込手数料が多くなるので断った。「残額を支払えないのであれば、『念書』と『解約届申請書』を書いてもらわないと無理だ」と言われ、早く帰ってほしいという一念で仕方なく、言われるがままに自筆で書類を書いた。
『念書』は、2回の分割で期日までに支払ができない場合、退室し物件の原契約解除に同意する旨のもの。『解約届申請書』は、期日付で解約を申請する旨のもので、それぞれの期日ごとに2枚を作成させられた。他に、契約解除の際に、荷物の処分をフォーシーズ社に委任する旨の『委任状』をとられた。
コピーをとらせるように要求したところ、社員は近くのコンビニまでついてきた。
他に相手から要求されたこととして、連帯保証人を作るように求められ、記入用紙を渡された。保証人がいないから保証会社と契約しているのにも関わらず、なぜ連帯保証人を要求されるのかよくわからない。
その後、8月28日に4.5万円を支払い、31日に電話で言われた違約金を含めた残額を振り込んだ。
支払いが終われば、書いたものはすべて返してもらう約束だったが、『念書』と『解約届申請書』は9月10日に郵送で返送され、『委任状』のみが返還されていない。どのように使われるのか、いまも不安に思っている。
作成を要求された『念書』と『解約届申請書』、『委任状』は以下のものになります。
『念書』で分割で支払期日を指定し、支払ができない場合のために、それぞれの期日付の『解約届申請書』を作成させています。威迫困惑による契約として、当然有効性も争われることになります。
画像と文面をUPします。

「念書」
私、○○は、以下の約束が守れぬ場合、本物件を即時退室致します。又、本物件の原契約解除にも同意します。
一、平成21年8月28日午後二時までにフォーシーズ連絡後金四万五千円以上を平成21年8月分立替賃料の一部として振込致します。
一、平成21年8月31日午後二時までにフォーシーズ連絡後残金を入金致します。

「解約届申請書」
私、○○は、平成21年8月28日付で本物件●●●●号室の解約を申請します。

「解約届申請書」
私、○○は、平成21年8月31日付で本物件●●●●号室の解約を申請します。

「委任状」
乙(賃借人)は甲(フォーシーズ)を代理人と定め下記賃貸契約の解約における残留荷物の処分(破棄)、それに関わる一切の事を甲に委任する。
保証会社からなる業界団体である賃貸保証制度協議会は「業務適性化に係る自主ルール」なるものを作成し、その中には、「契約者等の居宅又は勤務先その他の債務者等を訪問した場所において、契約者等から当該場所から退去すべき旨の意思を示されたにもかかわらず、当該場所から退去しないこと」という条項が設けられています。
今回の事例は、この条項に明確に違反するばかりか、さらには不退去罪といった刑法に違反する可能性もあります。
しかし、フォーシーズは上記の業界団体には加盟しておらず、業界団体が自主ルールをいくら作成したところで、加盟していない業者に対してはなんの規制にもなりません。
さらに、刑法に違反している可能性があるといっても、通報したところで警察がその場で規制に動くことはあまりないのが現状です。
現在、国交省では民間賃貸住宅部会で、家賃保証会社に対する規制が検討されています。
この事例にみるように、まさに規制がない取り立てが横行しているのであり、こういった被害をなくすためにも、業界団体の自主ルールではない、強制力をもった法規制が保証会社に対して必要なのではないでしょうか。
フォーシーズについてご相談、被害事例をお寄せ下さい。
泣き寝入りすることなく、力を合わせて不当な企業へ抗議の声を上げていきましょう。
sumainohinkon@gmail.com
スポンサーサイト