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家賃保証会社によるブラックリスト作成への緊急抗議行動のご報告

昨日9月29日、家賃保証会社が新しく法人をつくり、家賃滞納者のブラックリストを作成することを発表する記者会見を行なうという情報が入りました。そこで、住まいの貧困に取り組むネットワーク有志と反貧困ネットワーク有志で、記者会見が行われる四谷の日本賃貸住宅管理協議会の前にて、緊急で抗議行動を組みました。

緊急の呼び掛けにも関わらず約20名ほどが参集。
日管協抗議行動

16時過ぎから18時ころまで、小雨が降る中、およそ2時間ほど横断幕と拡声器、プラカードを用いて情宣行動をやりぬきました。

ブラックリストの問題点は多くありますが、リスト作成により滞納者にレッテルを貼ることで賃貸市場からあらかじめ排除しようという彼らの意図は明らかで、まさに住まいの不安定化を促進するものに他なりません。
「家賃をきちんと払っている入居者の信用力を高め、職業や年齢、国籍などを理由に門前払いされるケースを防止できる」などという到底実現不可能な、彼らのまやかしの論理に惑わされるわけにはいかないのです。

記者会見で配布された資料がUPされています。
非常に問題の多いことがわかります。
http://www20.atwiki.jp/housingpoor/pub/nikkankyou_090929_01.pdf
http://www20.atwiki.jp/housingpoor/pub/nikkankyou_090929_14.pdf

【10月3日追記】
抗議行動やDB化のことが記事になっているので、UPしておきます。特に朝日の記事はわかりやすくまとまっています。
朝日新聞09年9月30日
毎日新聞09年9月30日



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【転送・転載歓迎】「フツーの住まいがほしい!」貧困ビジネスは退場せよ!東京集会

「フツーの住まいがほしい!」
貧困ビジネスは退場せよ!東京集会


 日時:10月4日(日)午後1時30分~4時30分(1時開場)
 場所:新宿農協会館7階会議室
 http://maps.nifty.com/cs/catalog/map_spot/catalog_070223661996_1.htm

 資料代:500円(払える方のみ)

 内容(予定)
 ・「シナジーライフ」被害者・弁護士報告
 ・「厚銀舎」などの宿泊所ビジネス被害者・弁護士報告
 ・「シンエイエステート」などの民間賃貸住宅入居者報告
 ・「フォーシーズ」(家賃保証会社)被害者・弁護士報告など
 コメンテーター:藤田孝典さん(NPO法人ほっとポット代表理事)

 ワーキングプアや生活保護世帯など、低所得者をターゲットとする貧困ビジネスが急速に拡大しています。
 生活保護費を本人の承諾なく管理して、不当なピンはねをおこなう宿泊所や不動産業者。
 入居者の居住権を不当に制限して、家賃が少し遅れただけで脅迫や追い出しをおこなう不動産業者や家賃保証会社。
 「安心して暮らせる住まいがほしい」という人々の願いを踏みにじる悪質業者を野放しにしておくことはできません。
 この間、さまざまな団体や個人が「住まい」をめぐる貧困ビジネスの被害を告発し、行動をおこなってきました。このたび、それぞれの取り組みを共有し、貧困ビジネスに退場を迫るため、集会を開催いたします。
 ぜひご参集ください。

【主催】
首都圏追い出し屋対策会議
 事務局:代々木総合法律事務所内 弁護士:林治・戸舘圭之 電話:03-3379-5211
住まいの貧困に取り組むネットワーク
 〒162-0814 東京都新宿区新小川町8-20こもれび荘・もやい気付
http://housingpoor.blog53.fc2.com/
無届・無料低額宿泊所問題弁護団

【新宿農協会館へのアクセス】
*JR・小田急線・京王線・丸の内線新宿駅から…南口より甲州街道を右方向へ。西新宿1丁目交差点を左折。マクドナルド右折。徒歩5分。新南口より甲州街道を左方面へ。西新宿1丁目交差点左折。マクドナルド右折。徒歩5分。
*京王新線・都営新宿線新宿駅から…6番出口より甲州街道を右方面へ。光チケットサービス右折。突き当たりT 字路左折。榊原記念病院隣。徒歩3分。
*都営大江戸線新宿駅から…4番出口よりマクドナルドの通りを入る。徒歩1分

民間賃貸住宅部会は当事者の声を聞け!私たち抜きに私たちの住まいについて決めるな!

明日9月18日は、民間賃貸住宅部会の第7回が開かれます。

第7回は消費者団体等からのヒアリングということになっています。
開催日時は9月18日(金)13:30~15:30、場所は国土交通省(合同庁舎3号館)11階 特別会議室 になります。

消費者団体等から意見を聞くという回を設けたこと、新たに、消費者側の委員として大河内美保さん(主婦連合会副会長)、岡田ヒロミさん(消費生活専門相談員)を入れたことは評価できます。

しかし、単に意見を聞いたというだけでは話になりません。年内をめどとされている最終答申へ向けて消費者側の意見をしっかりと反映させる議論を行なう必要があり、気の抜けない状態が続いています。

ということで、明日9月18日に住まいの貧困に取り組むNWとして国交省前で情宣を行ないます。
待ち合わせ場所は、国土交通省分館合同庁舎2号館前、地下鉄霞ヶ関駅A2出口を出たところ、地裁の道路を挟んだ向かい側になります。
時間は11:30に待ち合わせです。
どうぞご参集願います。

以下、当日に配布するビラとなります。


9.18ビラ

民間賃貸住宅部会は当事者の声を聞け!
私たち抜きに私たちの住まいについて決めるな!


○国交省で民間賃貸住宅部会が進行中

 私たちは、住まいの貧困に取り組むネットワークです。このネットワークは、不安定な居住を強いられる「住まいの貧困」(ハウジングプア)に対して、住宅問題や生活支援に取り組むNPOや労働組合などに参加する諸個人からなっています。今年3月に設立し、家賃滞納を理由とした違約金の徴収や、鍵の交換、荷物の撤去といった追い出し被害の回復などに、当事者とともに関わっています。
 現在、国交省では08年頃から社会問題となった家賃保証会社等による賃貸住宅の明渡しをめぐるトラブルや敷金返還等のトラブルに対応するため、09年2月から社会資本整備審議会住宅宅地分科会において民間賃貸住宅部会が開かれています。この部会は月に1度開かれ、これまでに6回を終え、「中間とりまとめ」(8月12日付)が提出された状況です。

○部会で話されている驚くべき内容

 この部会で話されている内容があまりにひどく、たとえば5月に行われた第3回の部会では、「裁判員制度では死刑判決を数日で出すにも関わらず、家賃滞納者を追い出すために10ヶ月もかかるのはおかしい。執行制度を改めるべきだ。」といった無理解に基づく雑感や、「滞納する借家人は、働く意欲がない。責任感がない。働いて家賃を払うという義務感がない。」といった一方的な罵倒が堂々と述べられています。
 また、たとえば臨時委員として当初から部会に参加している福井秀夫(政策研究大学院大学教授)は、家賃滞納者への追い出しのコストが大きいことで違法な追い出し行為が起こるのであり、より簡単に追い出しを可能とする法制度を確立することが必要があると主張しています。「悪質な借家人」が滞納することで管理コストがふくらみ、家賃の上昇を招き、「善良な借家人」にとって不利益な負担となるので不公正だとも述べています。
 さらに、福井は、賃貸市場を活性化し貸主にとっての情報格差の是正を図るため、「悪質な借家人」の情報を管理する必要があるとも主張しており、実際に、家賃保証会社が共同でデータベース(ブラックリスト)を作り、滞納者らの信用情報の一括管理に乗り出すといった報道もされています。

○あまりに偏りすぎ!もう黙っていられない!

 これらのことからもわかる通り、参加している委員は、あまりに貸主や業界側に偏った人選です。そのような場で自分たちの基本的な権利である住まいについて話し合いが進んでいくのを、私たちは黙って見過ごしているわけにはいきません。
 そこで、私たちは、去る7月8日に申入れを行ない、①部会への借主側委員の参加②ハウジングプアの解消に向けて公的な住宅施策の拡充などを含めた総合的な議論③被害の当事者の意見を聞く機会を設けること④定期借家制度の検証などを要求しました。
 9月18日(金)には、部会では消費者団体等からのヒアリングが設定されており、年内を目途としている最終答申に向け部会は重要な局面を迎えていると言えます。
 しかし、単なるヒアリングに終わってしまっては意味がありません。私たちの住まいについて私たち抜きにして決められてはたまったものではありません。

○加害企業を野放しにするな!不動産業全般に法規制を!

 たとえば私たちが現在抗議活動に取り組んでいる、立川の不動産業者であるシンエイは、入居時に退室立会費という名目で数万円を徴収したまま一切返還に応じず、また、滞納時には違約金として3500円を徴収しています。これらは消費者契約法により違法である可能性が高いですが、是正することなく立場の差を利用して開き直っている始末です。
 私たちは福井の主張のような、違法行為を行なう業者の違法性を問わないまま、レッテル張りによる「悪質」か「善良」かといったありもしない分断を借家人に持ち込み、一方の不利益を捏造することで借家人全体の利益を引き下げる転倒した野蛮な論理に、はっきりと反対します。
 実際に被害を受けている当事者の声を聞き、シンエイのような加害企業を野放しにしないためにも、不動産業全般への法的規制が必要不可欠なのはいうまでもありません。
 民間賃貸住宅部会には、最終答申に向けて、貸主の論理に偏ることなく、当事者の声を聞いた上で消費者重視の実効性のある議論を求めます。

住まいの貧困に取り組むネットワーク
URL:http://housingpoor.blog53.fc2.com/
E-mail:sumainohinkon@gmail.com

9.13安心できる賃貸住宅の実現を求める市民集会の報告

先日、9月13日に四谷の主婦会館で「9.13安心できる賃貸住宅の実現を求める市民集会」が
行われましたので、ごく簡単に報告を。

参加者91名、講演者は平山洋介先生で、ほかに全国から参加した法律家や
住まいの貧困NWメンバーが壇上でそれぞれの報告。

集会宣言がでているので、それをUPしておきます。


「安心できる賃貸住宅」の実現を求める宣言
 
 家賃債務保証業者,賃貸住宅管理業者,サブリース業者などの不動産業者による家賃滞納を理由とした賃貸物件の鍵を交換,賃借人の荷物撤去,過酷な取立てなどの「追い出し屋」被害が社会問題となっている。また,敷金や原状回復,礼金や更新料などの一時金を巡るトラブルも頻発している。
 すべての人には適切な住居に居住する権利が保障されている(国際人権規約A規約11条,ハビタットⅡ「イスタンブール宣言」参照)。「住まい」は人間らしい生活を営むための基盤であり,生存権(憲法25条)の基礎である。「安心できる賃貸住宅」の実現はかかる「居住権」の保障には不可欠である。
 平成21年8月12日,国土交通大臣の諮問機関である社会資本整備審議会に設置された住宅宅地分科会民間賃貸住宅部会は,賃貸借トラブルの未然防止,家賃債務保証業者に対する規制などを含む民間賃貸住宅政策のあり方についての「中間とりまとめ」を発表した。また,同審議会の産業分科会不動産部会においても,賃貸住宅における賃料などの徴収,契約更新,解約などの「契約管理業務」を扱う業者に対する登録制や行政処分を伴う行為規制を内容とする法制度の導入やサブリース業者などに対する規制が検討されている。
 もっとも,両部会,特に民間賃貸住宅部会においては,賃貸人側の経営リスクを軽減することに重点が置かれ,かならずしも,居住権の保障に向けた徹底した議論がなされていない。「追い出し屋」被害対策においては,居住権の保障の問題をその存在が実証されていない「悪質な家賃滞納者」対策にすり替えることにより,罰則を伴わないガイドラインの制定や業界団体による自主規制にとどめ,法規制に反対する意見も未だ見られる。また,賃貸借トラブルの防止のためと称して,家賃滞納者の信用情報データベースの導入,簡易な明渡執行制度の導入や定期借家契約の利用促進などが検討されている。他方,原状回復ルールや更新料などの一時金の徴収についても,最高裁判例その他の数々の裁判例の趣旨や紛争解決の実務状況を十分に踏まえた議論が必要である。
 「追い出し屋」被害対策や賃貸借トラブルの防止の名を借りて,賃貸人側の経営リスク軽減を図る一方で,賃借人の居住環境を不安定にし,居住権の保障を軽視することは許されない。
 特に「追い出し屋」被害が頻発する背景には,貧困ゆえに居住権を脅かされやすい住環境を余儀なくされている「ハウジングプア」問題の深刻さがある。低所得者層に向けた「安心できる賃貸住宅」を実現するための住宅政策の拡充が必要である。
 そこで,われわれは,関係諸機関に対して,以下の対応を求める。
1 賃借人の権利保護を法の目的とすることを明記し,家賃債務保証業,賃貸住宅管理業,サブリース業などの業態を問わず,登録制などの開業規制を導入した上で,行政庁による適切な監督下に置き,「追い出し行為」については行政処分及び刑事罰の対象とし,また,「追い出し行為」を容認する契約条項を私法上無効とするなど,「追い出し屋」被害を根絶し、「安心できる賃貸住宅」を実現するための「すきま」のない法規制を確立すること
2 自然損耗,通常損耗分の修繕を賃借人の負担としないという原則を明確にした上で,国土交通省「原状回復ガイドライン」を賃貸住宅標準契約書に反映させること
3 敷引き,礼金,更新料などの不合理な一時金の徴収を前提とした条項を賃貸住宅標準契約書に明記しないこと
4 民間賃貸住宅部会及び不動産部会において,賃借人や消費者の利益を代表する者を委員として加え,賃借人団体や消費者団体など賃借人側からの意見聴取する機会を設けるなど,居住権の保障と「安心できる賃貸住宅」の実現の観点からの十分な議論を行うこと
5 低廉な家賃の公営住宅の供給を増やし,また,公的保証人制度や家賃補助制度を導入するなど,低所得者層に対する「安心できる賃貸住宅」を実現し「ハウジングプア」を解消するための住宅政策を拡充すること
平成21年9月13日
「安心できる賃貸住宅の実現を求める市民集会
     ~住まいを奪う追い出し屋に法規制を!~」 参加者一同

シンエイエステート弾劾デモ行動報告

9月12日(土曜)に行われたシンエイエステート弾劾デモ行動について報告します。

アミューたちかわ第1会議室にて、13時過ぎから相談会を開きました。その中で、まず、これまでの経緯、これから提出する通告書の説明などがなされ、弁護士からは通告書の内容、退室立会費と滞納違約金の違法性についても解説をいただきました。
その後、参加者からの質疑応答を経て、勇気ある3名の(元・現)入居者が通告書を記入。提出行動への参加が表明されました。

15:30分にはデモ出発。
先導する宣伝カーの大音量で、「シンエイは入居者を恫喝するな!」「シンエイは団体交渉に応じろ!」「自分の家なのに駐輪費用をとるな!」「定期点検で勝手に入ってくるな!」「壊れたはしごはすぐに直せ!」「シンエイは違法行為をやめろ!」「シンエイは入居者に謝罪しろ!」「家賃課は違法な取り立てをやめろ!」といったコールを力いっぱい主張し、立川の街を練り歩く参加者たち。

デモ1

「シンエイは住まいの安全を脅かす不当な取り立てをヤメロ!!」という横断幕が際立ちます。

横断幕

沿道でのビラまきも受け取りがすこぶるよく、立川でのデモがあまりない?せいか、注目度も抜群です。

デモ後半になって、いよいよシンエイ本社の前に。

デモ2

デモ隊の士気も最高潮に達したところ、シンエイ入口に一枚の張り紙が。

臨時休業

「本日は臨時休業とさせていただきます」
まさかの臨時休業!!
ふざけるな!!

デモに恐れをなしたシンエイはなんと休業というふざけた手段で応えてきました!

しかも、通常ならガラス張りになっている2階には模造紙で目張りまでしてあります!

目張り

すぐさま「シンエイは臨時休業で逃げるな!」というコールをぶつけ、「シンエイを許さないぞ!」「入居者は黙っちゃいないぞ!」という弾劾の声を全員で叩きつけました。

参加者は40名ほどでしたが、当事者の生活に密着した主張であったためか、最後まで元気にデモを終了。

集会室に戻り、今回のデモの意義を再度確認。
365日営業するという建て前であるにも関わらず臨時休業したのは、自分たちのデモから逃げて、私たちのまっとうな主張に対して相手がなにもいうことができないことを示している。これまでなされるがままであった借家人が力を合わせて、声を上げ、相手のいいなりにはならないのだということをしっかりと形にして示すことができた、ということを参加者全員で確認しました。

デモ終了後、退室立会費と滞納違約金の返還を求める通告書を提出する予定でしたが、相手が休業しているためそういうわけにもいかず、再度シンエイ本社前に行き、その日の行動は終了しました。

しかし、この後、驚くべき展開が。
デモ終了後18時30分ごろ、デモ主催者の一人にシンエイから電話が入り、「渡すものがあるなら受け取る」とのこと。
残っていた数人でシンエイ本社2階に向かいました。
相手側はシンエイ社長の中平善久とシンエイエステート社長の佐々木哲也、その他名前を名乗らない数名が応対。
相談会で記入していただいた3名の方の通告書を提出。相手側の言い分では「8月4日付要求書については回答しない」「今日受け取った通告書については回答を検討する」ということ。
しかも、7月20日に行われた入居者への相談会に、シンエイ従業員が入っていたということをシンエイ社長である中平自身が明らかにしました。当日の相談会では「シンエイ関係者はお断りします」と受け付けで断りをしていたにも関わらず、スパイ行為を働くとは言語道断です。シンエイのなりふり構わぬ卑劣な所業がまたもや明らかになりました。
といっても、その場でどうこうやりとりしても仕方ないという判断で20分ほどで退出。

「要求書について回答しない」といった相手の言い分やスパイ行為について、そのまま、ハイ、分かりましたというわけには到底いかないので、今後も継続して対応を検討する予定です。

ますます目が離せないシンエイ闘争。
どうぞご注目、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

9.13安心できる賃貸住宅の実現を求める市民集会

今週末は集会が連続しています。
土曜は立川、日曜は四谷にどうぞよろしくお願いいたします。

以下転送、転載大歓迎です!!


9.13安心できる賃貸住宅の実現を求める市民集会
~住まいを奪う追い出し屋に法規制を!~


敷金が返ってこない、更新料などの不合理な契約条項、「追い出し屋」被害など、賃貸住宅に関わるトラブルが広がっています。
住まいは、健康で文化的な生活を営む上での大前提です。
安心して暮らせる住まいがあってこそ、人間は人間として人間らしい生活を営むことができるのです。
また、不当な負担を強いられ、不合理な契約条項を押しつけられたり、実力で追い出されることのないよう、居住権が保障され、消費者としての権利が擁護される賃貸住宅市場の確立がのぞまれています。
いま、社会資本整備審議会の民間賃貸住宅部会では、これらの賃貸住宅をめぐる問題を審議しています。のぞましい賃貸住宅契約のあり方を実現させるためにも、私たちが意見を述べていかなければなりません。
本集会では、不当な原状回復費用や、更新料などの不合理な一時金を押しつけられることのない賃貸住宅契約のあり方を提唱し、誰もが安心して暮らせる住まいの実現を阻んでいる追い出し屋(ゼロゼロ物件、保証業者、管理業者)への法規制を求めます。
ぜひ、多くの市民のみなさんに参加いただき、この問題への理解と法規制実現へ向けてのご協力をいただきたいと思います。

「9.13安心できる賃貸住宅の実現を求める市民集会
~住まいを奪う追い出し屋に法規制を!~」

●日時:9月13日(日)13時30分から17時00分
●場所:主婦会館プラザエフ
(東京都千代田区六番町15番地)
JR四ツ谷駅 麹町口前(歩1分)
地下鉄南北線 / 丸の内線 四ツ谷駅(歩3分)

●参加費:法律家1000円、一般500円

●集会内容
・基調講演 
「住まいの貧困の解消と公的役割論」(仮題)
講師:平山洋介氏(神戸大学大学院教授)
~「住宅政策のどこが問題か」光文社新書の著者

・国交省をめぐる情勢報告

・各団体からの発言
敷金トラブルと原状回復問題
更新料などの不合理な一時金を一掃しよう
追い出し屋被害実態と法規制を巡る動き
東京における追い出し屋被害について
定期借家契約問題について 
ほか

●主催・共催
・全国追い出し屋対策会議
・住まいの貧困に取り組むネットワーク
・賃貸住宅トラブル全国ネットワーク

【お問い合わせ・連絡先】
首都圏追い出し屋対策会議
事務局(代々木総合法律事務所内)
弁護士 戸舘圭之
電 話 03-3379-5211
FAX 03-3379-2840

デモコースを発表!!

9月12日のシンエイ弾劾デモまであと3日に迫ってきました。
デモコースが決まったので、お知らせします。
立川南口を1周して、デモ後半にシンエイを直撃します。

↓画像をクリックすると大きくなります。
9月12日デモコース

【転送・転載歓迎】9.12住まいの権利確立へ向けたシンエイエステート弾劾デモへ

一般向けの呼び掛けです。
ぜひ多くのみなさんのご参加をお待ちしております。
9.12呼び掛け019.12呼び掛け02
入居者のみなさんに向けた呼び掛けはこちら
シンエイに提出する通告書の法律家による解説はこちら
通告書の一般的な説明はこちらです。


【転送・転載歓迎】9.12住まいの権利確立へ向けたシンエイエステート弾劾デモへ

私たち、住まいの貧困に取り組むネットワークは、9/12、立川にあるシンエイエステートという不動産会社に対し、住まいの安全を求め、追い出しや不当な取り立てに抗議するデモ、申し入れ行動を行います。当日は、シンエイの紹介物件に入居している人、入居していた当事者と、それを支援する人々とで行動が展開される予定です。
この行動の射程は、悪質な一つの不動産会社に対する抗議行動にとどまりません。現在、社会の広汎にわたり、住まいの安全が脅かされ、居住への権利がなし崩し的に奪わようとしています。そのような住まいの貧困に対し、現場を中心に広範な声を上げていくこと。居住への権利を、私たち自身の力によって実現していくこと。この行動が、そのような動きの第一歩となればと考えています。また、住まいへの権利は、労働・公的扶助などの諸権利と密接に関わっています。9/12、この問題に関心のある多くの方々が支えあい、広くつながる行動を実現していきましょう。ご参加下さい。

日時:2009年9月12日(土曜日)
相談会:14時から15時すぎまで
デモ出発:15時30分
場所:立川市民会館(アミューたちかわ)5階第1会議室

立川市民会館

主催:住まいの貧困に取り組むネットワーク
URL:http://housingpoor.blog53.fc2.com/
E-mail:sumainohinkon@gmail.com

------ これまでの経緯 -------
1. シンエイエステート問題のはじまり
ここ数年、いくつかの不動産会社による悪質な営業行為が問題になっています。鍵交換や荷物撤去・廃棄、違約金の徴収などを行うスマイルサービス(現ハウスポート)、フォーシーズなどの悪質な業者に対しては、裁判などの取り組みも行われており、お聞きになった方もおられると思います。シンエイエステートも、悪質な追い出しや違約金の取り立てを行っている不動産会社の一つです。立川駅近くに本社ビルを持ち、1都3県に10500件の物件を持っているこの会社に対し、私たちの団体へ何人かから相談が寄せられていました。

2. 7/20立川での相談会
私たちは、7/20に立川の市民会館で、シンエイの物件に入居している人々に呼びかけて相談会を開きました。20名を越える当事者の方が参加した相談会で、シンエイに対する怒り、不安、不満などが実態をもって報告されました。
特に、以下のような問題については、複数の人から報告があり、違法で悪質な取り立てが横行していることが確認されています。
●返還されない退室立会費(数万円)を入居時に払わされた。
●滞納違約金(3500円)を複数回支払った。
●家賃滞納時に鍵を交換されそうになった。
●店頭(シンエイのビル)で社員に執拗で高圧的な家賃取り立ての恫喝を受けた。
●保証人をつけられない代わりに、鍵交換や荷物撤去をされても異議申し立てをしないという念書を書かされた。
これらはすべて、あってはならない不当な営業(消費者契約法違反など)であり、被害回復がなされなくてはならないと私たちは考えています。

3. 要求書提出から9/12デモへ
この相談会を受けて8/4に、私たちは、賃貸契約書の違法あるいは不当条項の削除・改訂、および当事者との団体交渉を持つよう求める要求書をシンエイに送付しました(HP参照)。しかし、現在(9/1)にいたるまで、シンエイエステートからの回答はありません。私たちは、このようにまったく偉そうな態度のシンエイに対し、9/12、本社への抗議行動を行うことにしました。また、"違約金"と"督促手数料"の二つに焦点を絞り、これらの返還をシンエイに要求する文書の提出も行う予定です。
当日は、そこで暮らしている人々の住まいの安全を守るため、当事者が声を上げ、支援者がしっかりと支える行動にしたいと思います。多くの方のご参加をお願いします。

* 住まいの貧困に取り組むネットワークについて
住まいの貧困に取り組むネットワークは、不安定な居住を強いられる中で直面する様々な問題に取り組む団体・個人が集まり、今年の3月に設立された団体です。これまで取り組んできた問題として、家賃滞納を理由とした違約金の徴収や、鍵交換、荷物の撤去といった追い出し被害の回復などがあります。また、年明けには東京東部のUR(旧公団)住宅に、再開発に際して生じている膨大な数の空き部屋へ貧乏な人たちの入居を求める行動を行いました。

* シンエイエステート問題と住まいへの権利
シンエイエステートの特徴として、「保証人のいない方、休職中・失業中の方、生活保護を受給している方でも容易に部屋を借りることができる」という宣伝にみられるように、貧困に直面する人々をターゲットにした経営があげられます。同社は、年末と年度末に東京で行われた派遣村にも営業を行っており、そのことは明らかです。
しかし、そのような経営方針は、貧乏な人々の立場に立ったものではありません。むしろ、それらの人々を喰い物にし、不当な利益をあげるためのものだと思われます。

もっともわかりやすいのが、"督促手数料"の問題です。これは、住人が家賃を滞納する度に、シンエイに対し3000円の"督促手数料"を支払うというものです(違法性が高く、今回の行動の焦点の一つになっています)。そして当然のことですが、"督促手数料"を払わざるを得ないのは、派遣などで働く不安定雇用の労働者が圧倒的に多いのです。
シンエイを含め、一定数の業者が、不安定雇用・貧困に直面する人々をターゲットに部屋を提供しているのは、収入が安定しないこれらの人々の家賃支払いに遅れが生じるのを見越して、"督促手数料"を徴収し続けることを当初から利潤として見込んでビジネスモデルを組み立てているとも考えられます。この、サラ金まがいの"督促手数料"徴収は、典型的な貧困ビジネスの手法であり、このビジネスが住まいの領域まで広がっていることを示しています。貧困の存在自体が利潤の源になるということが、住まいの分野でも起こっています。

また、シンエイを含む不動産業者は、鍵交換や恫喝など、居住の安全を脅かす行為を意図的に行っています(7/20の相談会でも、シンエイの社員の対応が高圧的・恫喝まがいであり、あまりにヒドいという報告が何人からも寄せられました)。これらの不動産業者が目立ち始めたのは4ー5年前。派遣労働の広がりといった新自由主義による規制緩和と軌を一にする形で社会の表に出てきました。
派遣労働の広がりにより、企業にとって使い勝手のいい、フレキシブルな労働力が大量に生み出されました。これと並行して、住まいの分野では、定期借家制度が導入され、また、恫喝や鍵交換などによって、住まいの不安定化・(企業にとって)フレキシブル化が進行しています。労働と住まいの両分野で、生活のための根本的な条件が奪われていることに注目し、この動きに抗していく必要があります。

現在、住まいの分野では、貸主(家主・不動産業者など)の利益を大きく反映した形での法制度・業界の再編がなされようとしています。例えば、国交省で進行中の民間賃貸住宅部会では、より追い出しをしやすくするため借家人の権利を極端に弱める方策がいくつも提起されています。また、不動産業者の間では、家賃滞納者のブラックリストを作る動きが報道されています。
いま、住まいにおいて当たり前の権利を守っていく運動が必要とされています。9/12の立川の行動を通し、明確なメッセージを発信していきましょう。
"私たちは安心できる住まいを求め、立ち上がる!私たちは声をあげる!"

9.12行動で提出する通告書についてのさらなる説明です。

9.12行動でシンエイに向けて提出する通告書について、法的問題点についてはすでに法律家から解説がでています

続いて、運動的な視点から通告書がどういった意味があるのかを説明したいと思います。


違約金・退室立会い費の返還を求める通告書について

9/12、シンエイ本社へのデモを行うと同時に私たちは、これまで住人の皆さんが払ってきた違約金・退室立会い費の返還を求める「通告書」の提出を行う予定です(こちらをご参照下さい)。
7/20の相談会において住民の皆さんから寄せられた話の中で、もっとも違法性の高いと思われる条項が、3000円の違約金("督促手数料")と退室立会費の二つでした。法律家の方からも、この二つについては「違法性が高い」という趣旨の解説をもらっています(web参照)。私たちの作成した「通告書」では、違約金と督促手数料の二つに焦点を絞り、これらの返還をシンエイに要求します。私たちは、シンエイ物件に暮らす多くの皆さんがこの通告書を作成し、これまで不当に払わされてきた金額の返還を求めていくことを呼びかけたいと思います。

この通告書の提出を通して、私たちは以下のことを実現していきたいと考えています。
●これまで不当に払ってきた金額を返還させることによる、当事者の不利益回復
●シンエイに対し、金額の返還要求というリアルな圧力をかけることにより、9/12の申し入れに一層大きな実効力を持たせる
●シンエイに対する抗議の意志を表示する手段の一つ。一人でも多くの人々が参加できるような、比較的ゆるやかな取り組み

○この通告書は、みなさんがこれまで不当に払ってきた金額の返還を要求しています。違約金と退室立会費は、法的には違法である可能性が極めて高く、シンエイはこれらの返金を全員に行うべきです。ただし、通告書を出せば、必ず金額が全額返還されるかどうかは、わかりません。9/12の行動全体が、シンエイに対しどのくらいの圧力をかけられるか、によると思われます。

○9/12にこの通告書を提出することは、違約金・退室立会費だけでなく、シンエイがこれまで行ってきた不当な営業行為に対し、抗議の意志を示すことを意味します。「黙ってやられているだけではないのだ。何か不当な行為があれば、賃貸借家人として正当な権利を主張するのだ」という意志です。この意思表示をデモ・申し入れと合わせて行うことで、シンエイのやり方(個人への家賃の督促、連絡、対応など)に変更を迫っていくことになります。通常の契約をされている方の場合、問題はないかと思いますが、定期借家契約の場合、向こうの一存で契約更新を拒否される恐れがあります。お気をつけ下さい。

○通告書を提出するには? --->9/12当日、14時から1時間ほどの時間枠で通告書作成のための相談会を行います。提出される方は当日の相談会にご参加下さい。当日行うのは、返還を要求する金額やご連絡先、口座番号の確認など、基本的な事項の確認です。お気軽にご参加下さい。郵送などの受け取りは原則的にはできません。ご注意下さい。

以上です。
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