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08年10月19日反貧困世直しイッキ 住まいの貧困分科会記録①

はじめに

 これは去る10月19日に東京・明治公園にて行われた反貧困世直しイッキ大集会の住まい分科会における記録集です。
 当日は、全体では2000人が参加し全国キャラバンのゴールイベントやデモなどが行われ、反貧困を考える12の分科会が開かれました。住まい分科会はその分科会の一つで、「安心できる住まいをみんなの手で」というスローガンの下、12名の当事者・支援者がそれぞれの取り組みや体験から住まいの貧困についての報告をしました。

 当日は参加者は40名ほどで2時間という限られた時間の中、リレートーク形式で次々と発言が続きました。住まいの貧困をめぐるそれぞれの報告は、とても内容の濃いもので当日参加できなかった方にも、ぜひ集会を知っていただきたいと思い、記録集を作ることにしました。

 この記録集が今後の住まいの貧困をめぐる取り組みの一助となればと願います。



【住まい分科会の企画趣旨】
 住まいは普遍的な人権であり、全ての人は健康で文化的な居住施設への権利を有しています。住まいは生存にとって必要不可欠なものであり、その権利は、社会的身分がどうあれ、国籍・宗教・性別・収入・家族関係等によって、いかなる差別による侵害も許されるべきではありません。

 安定した住まいを確保できない者は、ハウジングプアともいうべき貧困層であり、生活の拠点となる住まいの問題は生存の問題に直結します。

 安心できる住まいがなければ、安定した生を送ることもできません。

 その基本的権利を得ることさえ難しく、その問題の数々は、個々の具体的な住まいを語ることから見えてきます。

 賃貸住宅を借りる際に必要な保証人、住み込みに典型的な労働と住まいの連動、いわゆる門前払いといわれる居住差別、居住権を保障するに満たない生活保護行政、住まいを不安定にさせる定期借家制度など、これらは各スピーカーに重複した課題であり、住まいの貧困を作りだす要因となっています。

 住まい分科会では、各当事者や支援者がそれぞれの取り組みや現状を語ることから、安心できる住まいをみんなの手で得るための課題を共有し方法を探っていくことを目指しています。

 おそらくそれはみなさん自身の課題にもつながるところはあるかと思います。
 住まいの貧困をなくすために、みなさんの参加とご意見をお待ちしています。





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